35歳で踏み出した転職への道のりと新しい職場での気づき

仕事・ビジネス

転職という選択肢が私の頭に浮かんだのは、前職での仕事にやりがいを感じられなくなったからでした。入社してから7年間、同じ部署で営業として働いていましたが、毎日が単調な繰り返しで、このまま定年まで続けることに疑問を感じるようになっていました。35歳という年齢もあり、最後のチャンスかもしれないと思い始めました。

転職活動を本格的に始めたのは去年の春のことです。まずは転職サイトに登録し、自分のこれまでの経験やスキルを整理することから始めました。履歴書と職務経歴書の作成には予想以上に時間がかかりました。自分の強みや実績を客観的に文章にするのは思っていたより難しく、何度も書き直しました。

最初の面接は緊張の連続でした。7年ぶりの就職活動で、面接のコツなど完全に忘れていました。志望動機や転職理由を聞かれても、うまく答えられずに終わってしまった面接もありました。不採用の連絡を受けるたびに落ち込みましたが、それでも諦めずに続けました。

転職エージェントに相談したのが大きな転機でした。担当者の方は私の経験を詳しく聞いてくれて、これまで気づかなかった自分の強みを教えてくれました。また、面接対策も丁寧にサポートしてくれて、自信を持って面接に臨めるようになりました。業界の動向や企業の内情についても詳しく教えてもらい、転職市場への理解が深まりました。

転職活動を始めてから4ヶ月後、ついに内定をもらうことができました。IT系の企業で、前職とは全く違う業界でしたが、営業経験を活かせるポジションでした。年収は前職よりも100万円近くアップし、何より仕事内容に魅力を感じました。最終面接では、面接官の方々の雰囲気も良く、この会社で働きたいと強く思いました。

新しい職場で働き始めて半年が経ちました。最初の数ヶ月は新しい業界の知識を覚えるのに必死でしたが、同僚の方々が親切にサポートしてくれて、徐々に仕事に慣れることができました。前職では味わえなかった達成感や充実感を日々感じています。

転職を経験して感じるのは、年齢を理由に諦める必要はないということです。確かに35歳での転職は簡単ではありませんでしたが、これまでの経験やスキルは必ず評価してもらえます。何より大切なのは、自分が何をしたいのか、どんな環境で働きたいのかを明確にすることだと思います。転職は新しい人生のスタートであり、勇気を出して一歩踏み出して本当に良かったと感じています。

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